名もないカフェ

とあるお店で売られた、Kのバレンタインスイーツです。
チョコレートのミニマドレーヌです。

「名もないカフェ」はお店を持たないフードユニットとして活動してきました。時には出張、時にはケータリング、そしてこんな風にイベント用にテイクアウトのお菓子も手がけてきました。
普段食品を扱わないお店にお菓子を置くということは、大変に気を遣います。
この時は冬であったため、まだいくぶん条件はましだったものの、ギフトとしての体裁やイベント需要に向けての日持ちという点が課題となりました。もちろん味覚もお店のコンセプトにも沿ったものにした上で価格も決めなくてはなりません。

バレンタインだしチョコレート系のクッキーや焼き菓子でいいよ、あとうちの商品のプラスワンだからあんまり高くないものにしてね。そういう依頼に対して期待以上のものをお届けしたい、とギリギリまで考えます。そして出来上がったもので喜んでいただけたら、こんなに嬉しいことはないのです。かわいいね、おいしかったよ、好評だったよ。そんな声が何よりのご褒美だと思うのです。
チョコマドレーヌの時は、誰かの恋の告白のお役に立てたかなぁ、そんなコトを考えていたように思います。

「名もないカフェ」は名前もなく、店もなく、スタイルもないユニットです。
ただ「おいしいって倖せなことだよね」という気持ちをカタチにしたいと考えてきました。そんなフリースタイルをこれからも続けていきたいと思っています。